アニメ「ドラえもん」が藤子 F.
不二雄から託されたメッセージは、われわれ人類は、科学・技術の使い方を誤ってはならないということだったと思います。
のび太は、面倒なことを代わってくれる装置や願望を叶える道具を無邪気にドラえもんにねだります。未来の科学・技術はそれを叶えますが、調子に乗ったのび太は必
ず痛い目に遭ってストーリーは終わります。この「ドラえもん」のストーリーから、われわれは、科学・技術がその使い方次第で、われわれの生活を豊にする道具にもな
れば、それを混乱させるものにもなり得ると気づかされます。
20世紀は、科学という方法論によって、科学と技術が一体となって急速に発展し、われわれが皆、のび太のような無邪気さで科学・技術に頼り、面倒なことを避け、
自らの願望を叶えてきた世紀でした。しかし21世紀に入ると、ドラえもんのストーリーの通り、科学・技術がわれわれを苦しませるというそれらがもたらす負の側面が
露わになりました。
そればかりか、科学・技術の特性に合わせてわれわれが生活しなければならないという、生活と科学・技術の優先順位の逆転も起きています。
科学・技術の使い方を誤ったのび太は痛い目に遭うだけですが、現実世界に生きるわれわれは、そうはいきません。一回限りの延命医療に次はありませんし、痛い目に
遭ってしまったら、それを回復することはとても困難です。
私たちNPOアコモ会議は、いま、一人ひとりが感じている「これで良いのだろうか?」という実感に基づく問いかけを「アコモ会議」で取りあげ、「アコモ会議」を
通して一人ひとりが科学・技術との関わり方や使い方を見直し、それを社会全体で共有していくことが求められていると考えます。
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